勃起不全や勃起障害といったED症状を患っている人に服用されるカマグラ。
男性器の勃起を促すことに確かな効果がある治療薬として服用されているものですが、カマグラは医薬品のため飲むことでほとんどの方に副作用が見られるということがあります。
副作用として見られる症状はさまざまですが、そのなかでも頭痛に悩まされているということはありませんか?
今回はカマグラを服用していて頭痛の副作用にお悩みの方へ向けて、その頭痛の原因と対処法についてまとめていきたいと思います。
なぜ、カマグラを服用すると頭痛になるの?
カマグラを服用して頭痛の症状があらわれるのは、身体に作用する効果が深く関係しています。
ED治療薬であるカマグラは性行為を行う30分~1時間程度前に服用します。
服用後して30分~1時間程度経過すると、有効成分のシルデナフィルが胃や腸で吸収されて体内に浸透し、血液中に成分が届くと全身に行きわたります。
そして、全身にカマグラの成分シルデナフィルが行きわたることで勃起が促されるという流れになっています。
この有効成分のシルデナフィルには血管拡張作用とPDE5阻害作用があり、これらの作用は勃起を促すうえで最適な働きをしますが、同時に副作用の頭痛も引き起こしてしまいます。
血管拡張作用と頭痛について
カマグラの有効成分のシルデナフィルは血管を拡張させる効果があり、血管が広がることで大量の血液が流れるようになります。このとき陰茎部の血管に作用をすることで、陰茎部海綿体に大量の血液が送られ溜まることで勃起が起きるという仕組みになっています。
また、この血管効果は陰茎部のみならず、全身に作用します。
脳には多くの神経が通っていて、その分毛細血管の密度が高いことが特徴としてあります。
カマグラを服用すると脳血管も拡張し膨張をするので、その血管の周りにある神経が刺激されて頭痛が起こる原因となっています。
PDE5阻害作用と頭痛について
カマグラの有効成分のシルデナフィルはPDE5の働きを阻害する効果があります。
PDE5とは体内にある酵素のひとつで、役割としては血流の上昇を抑えて一定にする働きがあります。
勃起が起きるときは性的刺激が脊髄の勃起神経・勃起中枢に伝達することで一酸化炭素(NO)が分泌し、血管拡張作用のあるcGMPが活性化することで陰茎部は太く硬くキープされます。
主に射精後にPDE5が発生し、血管拡張作用のあるcGMPを分解することで、陰茎は萎えるという一連の動作になります。
ED症状を患っている人は何らかの原因によりcGMPが著しく少ないことが特徴としてあり、もともと少ないcGMPにPDE5酵素が働きかけることで、勃起不全・勃起障害が起こるとされています。カマグラの成分のシルデナフィルによってPDE5を阻害することで勃起はキープされるのです。
このPDE5阻害の効果は全身に作用するため、全身の血流の流れを抑える効果がなくなり脳への血流が促進されます。
脳血管への血流が増加すると、脳神経に刺激が与えられるので頭痛の原因となってしまうのです。
このことからカマグラの服用として頭痛が引き起こるとされています。
カマグラで頭痛なったときの対処方法
上記で解説したように、カマグラの副作用に頭痛があります。
実際にどの程度の頻度で頭痛が見られるかというと、国内の臨床試験において、シルデナフィルを服用したときの頭痛の発生率は12%と報告がされています。
副作用の頭痛があらわれるのは、カマグラを服用して血中濃度が高まる30分~1時間程度です。勃起促進の作用があらわれ始め、効果のピークが最高潮に達しているときに頭痛を発症するというのが一般的です。
ただ、カマグラを適切に服用していれば、そのほとんどは頭痛の重症化するものではなく、気になる程度といったものであるといえるでしょう。
そして、カマグラを服用後3時間~4時間以降はシルデナフィルの効果が薄れるのと同時に頭痛も和らぎます。
そのため、あまり重くない頭痛症状でなければ、そこまで心配する必要性はないでしょう。
頭痛で悩まないようカマグラは正しく服用しよう
カマグラの服用方法を適切に守れば、基本的には重い頭痛の副作用は出ることはないでしょう。
ただ、実際にカマグラを服用して、重い頭痛に悩まされたという方もいると思います。
ここでは、カマグラを飲むときに重い頭痛につながる原因について解説していきます。
カマグラを服用するときは1日に50mgまで
カマグラは海外ED治療薬のため、個人輸入代行の通販サイトから購入をすることが一般的です。通販ではカマグラ50mgとカマグラ100mgの2種類から自分の求める量を注文することができます。
日本人の場合、カマグラの成分のシルデナフィルの摂取量は1日50mgまでとされています。そのため、100mg1錠を一回で服用してしまうと過剰摂取となり副作用が強く出て、頭痛の重症化につながることもあります。
そのため、カマグラを服用するときは必ず摂取量を守って飲むようにしましょう。
カマグラを服用するときはアルコールの摂取に注意しよう
カマグラを服用するときは、お酒は飲んではいけないという決まりはありません。
そのため、お酒を飲んでいても問題なくカマグラを服用することができます。
ただ、お酒の飲み過ぎには注意が必要です。
お酒を飲むとアルコールの作用で血行促進がされることは多くの方が認知していると思いますが、上でお話をしたようにカマグラも同様に血行促進させる効果があります。
つまりアルコールで血行が良くなっている体内状態でカマグラを服用すると、血流を促す効果が増長してしまい頭痛の原因となってしまいます。
お酒を飲むときは本当に少量(ビール中瓶1本や缶酎ハイ1本)に止めるようにしましょう。
併用禁忌薬・併用注意薬の該当がないか確認しよう
カマグラは医薬品なので、他の治療薬との飲み合わせの相性が悪いものもあります。
主に狭心症や心筋梗塞の治療薬である硝酸剤・ニトログリセリン系や、肺高血圧症や不整脈症の治療薬は併用禁忌薬に分類されるので、これらを飲んでいる方は絶対にカマグラを飲まないようにしてください。
また、その他に併用注意薬というものもありおますので持病がある方はそれに該当しないか確認をするようにしましょう。
詳しい併用禁忌・併用注意薬についてはこちら
もし、これを守らないでカマグラを服用してしまうと、副作用の頭痛以外にさまざまな症状が強く出てしまう原因となります。
カマグラの基本となる服用方法
カマグラを服用するときにベストな方法は、性行為前の1時間前の空腹時に50mg以下飲むことです。
カマグラで頭痛に悩まされているという方は
・50mg以下の少量(25mgなど)で試し飲みをしてみる
・体調が優れないときは服用をしない
・食事やアルコールは摂取しない
ということを意識したうえで服用するよにしましょう。
上記のことを守れば副作用の頭痛に悩まされることなく、安心してカマグラの効果を実感することができるでしょう。